オフショア開発はなぜ安いのか

お客様がオフショア開発へ期待するものはやはりコスト面での優位性が主になるようですが、ではなぜオフショア開発はアプリの開発費が安くなるのかを客観的に考えてみたところ、色々と見えてきたことがあるのでまとめます。

オフショア開発が安くなる要因

まず、エンジニアの人件費が安い事が重要な要因になっています。ベトナムマイラボのエンジニアはベースラインを1人月15万円と設定していますが、これは日本の平均的な単価の4分の1です。

次に、会社の運営コストも安くすむ事があげられます。オフィスの賃料やインフラ等、これらは日本の3分の1くらいです。税理士さんに払う報酬なども同じく会社運営に関するコストが日本と比較すると相当安くすみます。

これだけみると良い所づくめですが、もちろんいろいろと難しいところもあるわけです。

オフショア開発の難しいところ

1.日本の当たり前の感覚を海外のエンジニアに伝えるのは相当難しい

ビジネス慣習の事であったり、価値観であったり、日本での経験がまったく通用しない場面が多々あります。

2.日本独自の仕様を適切に伝えるのは難しい

日本人にとっては簡単な事なので考えもしない事ですが、例えばベトナム人に50音ソートを実装してもらうにはまずはじめに50音を理解してもらう必要があります。

性名の順序や日付の並びなども全然ちがいますので、日本ではこういうフォーマットですというのを説明しなければなりません。

そういう事情がありますので、ベトナムマイラボではJ-style研修を行い日本語や日本的考え方への理解を深める活動を行っているわけです。

3.ベトナム人の考え方に同調するには目線をあわせる必要がある

エンジニアリングも末端は対人間のコミュニケーションなので、間に入るブリッジSEやPMはベトナム文化とベトナム人を理解しなければ適切なコミュニケーションがとれません。

そういう事で、私はベトナムのローカルな暮らしを自ら実践しているわけです。この目線でないとベトナム文化とベトナム人を真に理解する事はできませんし、相手も歩み寄ってはくれません。

まぁ私の場合はこのライフスタイルが好きだという事が大前提にあり、好き好んでやっているわけですが、そうでない人にはおそらく耐えられないでしょう。

ブリッジSEとPMへの技量依存

上記のようなオフショア開発特有の諸々の課題がありますので、ブリッジSEはただ単純に言語翻訳を行えば良いというわけではなく、相手に同調しつつも要求するといった絶妙なバランスをとりながら、両国の板挟みの中でプロジェクトをハンドリングするという非常にタフで高度な技能を要求されます。

つまりブリッジSEとPMには想像を絶する負担がかかります。かなりがんばっています。要するにオフショア開発はブリッジSEとPMの技量に依存したビジネススキームです。

このがんばりの部分にコストを上乗せしていないからオフショア開発は安いというのが私の結論です。もし仮にこのがんばりを無理矢理コスト転換したら、実はそんなに安くならないのではないかと思います。

まとめ

オフショア開発=低価格 という図式はプロジェクトに参画するメンバーのがんばりで成り立っています。エンジニアも大変です。ブリッジもPMも本当に大変です。

それでもみんな幸せに暮らしています。それは各々が幸せとは何かを理解したうえで上を向いてがんばる事を楽しめているからです。このがんばりを楽しめるメンバーが集まった組織は強靭です。

ベトナムマイラボはそういうチームを目指しています。